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　空を見上げている一人の男──マクバーン。
　空から舞い降りてきた白い羽がその手の中にあった。
「……お前は俺が言った言葉を覚えていなかったのか？　お前がいない世界に、何の意味があるんだろうな……」
　あの戦いで喪っていた俺の記憶の半分を取り戻し、俺がいた世界がもうないことを思い出した。その上、一番大切なものもクロウとともに逝っちまったらしい。
　その方法しかなかったとしても、阿呆としか言いようがないな。
　だが、そうやってまで守りたかった世界──燃やし尽くすのは止めておいてやるよ。