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トリックオアトリート?
はろうぃん?ってなんだろう?
はじめて聞く言葉だったから、パパに聞いてみたら、トリックオアトリートって言いながらお菓子貰いに行くイベントみたい。
お菓子がもらえたら嬉しいな。でも、お菓子もらえなかったら、その相手にいたずらしていいみたい。いたずらって何をすればいいのかな?もらえなかった時に考えようって思いながら、その日を迎えた。
パパとママが用意してくれた猫耳と尻尾がついてるお洋服着て、パパとママとマクお兄ちゃんに突撃してみる!
まずはママ!
「ママ、トリックオアトリート?」
「はい、お菓子だよ。1つずつ食べるんだぞ?」
ママがくれたのは袋に入った小さなカップケーキが3つ。
「ありがとう、ママ!」
「どういたしまして。その格好、かわいいよ」
そう言いながらママが頭なでてくれる。嬉しくてママにギュッてしたら、抱きしめながら頭をなででくれた。
次はパパ!と思ったけど、あれ、パパって、お仕事から帰ってきてたかな?
「ママ、パパはお仕事から帰ってきた?」
「ん? そろそろ帰ってくるごろだと思うけど」
ママに聞いたとき、タイミングよくパパが帰ってきた声が聞こえ、ママと一緒にパパをお出迎え。
「おかえり、クロウ」
「パパ、おかえりなさ~い」
「あぁ、ただいま。リィン、リオ」
パパは僕を抱っこしてママにキスした後、僕にもキスしてくれた。
パパとママはいつも仲良し~。
「リオ、その服似合ってんぞ」
「このお洋服大好き! あ……パパ、トリックオアトリート?」
「あ~……わりぃ、今お菓子持ってないわ。ということで、いたずらしてもいいぞ?」
いたずらと言われ、何も考えてなかったから、どうしようってなった。
「いたずら……考えてなかった……」
しょんぼりしてると、ママが猫耳を僕に渡してきたからそれをパパに付けてみた。
猫耳を付けたパパを見て、ママはくすくすと笑っていた。
「リオ……パパにこれ似合うか?」
「似合うよ~?」
「似合ってるぞ、クロウ」
そう言いながらママはくすくす笑っている。
僕はパパとお揃いで嬉しくなった。
次はマクお兄ちゃんに突撃しに行くからと、パパにおろしてもらった。マクお兄ちゃんはお菓子持ってるかなぁ?
いつものお部屋で寝てるマクお兄ちゃんに近付くと、マクお兄ちゃんは目を開けて僕を見た。
「どうした、クーリオ?」
「マクお兄ちゃん、トリックオアトリート?」
「あぁ、今日はハロウィンか……」
マクお兄ちゃんは身を起こして、ポケットに手を突っ込んで何かを確かめていた。
「今は何もないな。いたずらしていいぞ」
マクお兄ちゃんもお菓子持ってなかった。いたずらしてもいいって言われたから、さっきママから貰っておいた猫耳をパパに付けたのと同じように、マクお兄ちゃんにも付けてみた。
「猫耳か」
「お揃い~」
「クク、そうだな」
抱きかかえられ、頭を撫でてくれた。
撫でられてると、睡魔が襲ってきて目をごしごしとこする。
「赤くなるぞ。眠いならご飯になるまで俺と寝るか?」
返事をする前にうとうととしはじめて、マクお兄ちゃんの笑う声が聞こえたような気がしたけど、僕はそのまま眠りに落ちた。
起きたときに、お菓子いっぱいまたもらえた。
ママに猫耳が付けられてて、どうしたの?って聞いたらパパにいたずらされたとか言ってた。
パパもママもマクお兄ちゃんも猫耳ついてて、お揃いで嬉しいな。ハロウィンは終わっちゃうけど、しばらくは猫耳と尻尾付けていようっと。
サイト掲載日 [2016年11月1日]
© 2016 唯菜
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