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Nightmare
俺は何もない真っ暗な空間を歩いていた。
不安に思いつつも、俺はまっすぐ歩いていた。真っ暗なため、まっすぐにちゃんと歩いているのかも分からないけれど──。
すると、目の前に見知った姿を認め、駆け寄る。
「クロウ!」
クロウは俺の方を向くが、その視線はいつもより冷たく、俺は足を止めた。
「ク、クロウ……?」
「リィン、俺と別れてくれ」
その言葉を聞いて、心臓が一瞬止まった気がした。
そのうち言われてしまうんじゃないかと思っていた言葉を──。だけどそう簡単には受け入れられず、俺はクロウにすがりつく。
「ど、どうして? やっぱり、俺が計画の邪魔をしているからか?」
「……お前とは、幸せになれないから」
「っ……!」
そう告げるとクロウは、すがりつく俺の手を冷たく引き離し、去っていく。
俺は、そんなクロウを追いかける。
だけど追いつけない。
「待って、クロウ!!」
俺はそこで目を開けた。
身を起こし、そこであれが夢だとわかった。
だけど、夢だと分かっても、クロウにあんな事言われたのが怖くて、手が震えていた。
「っ……クロウ……」
俺はベッドから出ると、自分の部屋から出て、向かい側のドアを見つめる。
今行っては迷惑がかかって、夢と同じことを言われてしまうんじゃないかと思うと、怖くて──。
そう思っていると、向かい側のドアが開き、俺はビクリと震える。
「どうした、リィン? 何かあったのか?」
「あ……」
心配そうに見つめてくるクロウに、安心して、腰が抜ける。
そんな俺をクロウは抱きとめてくれる。
「どうしたんだ、本当に」
「夢…夢を見て……」
夢を思い出して震える俺をクロウは抱きかかえて自分の部屋に入れてくれる。
暖かい飲み物も用意してくれた。
「なにか怖い夢でも見たか?」
「クロウに、俺とは幸せになれないからって、別れを告げられて……」
「安心しろって、俺はそんな事言わねぇから」
夢を思い出してまた震えていた俺をクロウは強く抱き締め、キスを何度も送ってくれる。
その後は、手を握ってくれて、俺が完全に寝入るまで、起きててくれて、俺はようやく安心できた。
「安心しろよ、俺はお前がいないと駄目なんだから──。だからそんな夢忘れちまえ」
俺が完全に寝入ったのを見て、クロウがそうつぶやいていたのは、知らない。
ただ、ずっと、暖かいものに包まれている感覚は起きるまで、感じていた。
俺は何もない真っ暗な空間を歩いていた。
不安に思いつつも、俺はまっすぐ歩いていた。真っ暗なため、まっすぐにちゃんと歩いているのかも分からないけれど──。
すると、目の前に見知った姿を認め、駆け寄る。
「クロウ!」
クロウは俺の方を向くが、その視線はいつもより冷たく、俺は足を止めた。
「ク、クロウ……?」
「リィン、俺と別れてくれ」
その言葉を聞いて、心臓が一瞬止まった気がした。
そのうち言われてしまうんじゃないかと思っていた言葉を──。だけどそう簡単には受け入れられず、俺はクロウにすがりつく。
「ど、どうして? やっぱり、俺が計画の邪魔をしているからか?」
「……お前とは、幸せになれないから」
「っ……!」
そう告げるとクロウは、すがりつく俺の手を冷たく引き離し、去っていく。
俺は、そんなクロウを追いかける。
だけど追いつけない。
「待って、クロウ!!」
俺はそこで目を開けた。
身を起こし、そこであれが夢だとわかった。
だけど、夢だと分かっても、クロウにあんな事言われたのが怖くて、手が震えていた。
「っ……クロウ……」
俺はベッドから出ると、自分の部屋から出て、向かい側のドアを見つめる。
今行っては迷惑がかかって、夢と同じことを言われてしまうんじゃないかと思うと、怖くて──。
そう思っていると、向かい側のドアが開き、俺はビクリと震える。
「どうした、リィン? 何かあったのか?」
「あ……」
心配そうに見つめてくるクロウに、安心して、腰が抜ける。
そんな俺をクロウは抱きとめてくれる。
「どうしたんだ、本当に」
「夢…夢を見て……」
夢を思い出して震える俺をクロウは抱きかかえて自分の部屋に入れてくれる。
暖かい飲み物も用意してくれた。
「なにか怖い夢でも見たか?」
「クロウに、俺とは幸せになれないからって、別れを告げられて……」
「安心しろって、俺はそんな事言わねぇから」
夢を思い出してまた震えていた俺をクロウは強く抱き締め、キスを何度も送ってくれる。
その後は、手を握ってくれて、俺が完全に寝入るまで、起きててくれて、俺はようやく安心できた。
「安心しろよ、俺はお前がいないと駄目なんだから──。だからそんな夢忘れちまえ」
俺が完全に寝入ったのを見て、クロウがそうつぶやいていたのは、知らない。
ただ、ずっと、暖かいものに包まれている感覚は起きるまで、感じていた。
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