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「リィン、最近疲れていないか?」
「え……?」
 考え事をしていたら、ユーシスが心配そうにこちらを見ていた。
「大丈夫だよ」
「お前の大丈夫はあてにならない」
 見抜かれてるな、って思うけど、こればかりは、誰にも、相談できないから、大丈夫だというしかないんだ。
「ちょっと、疲れてるけど、休めば大丈夫だよ。ありがとう、ユーシス」
 そう言うと、ユーシスはしばらく考えていたが、ため息をつく。
「そう言うなら、今すぐ寮に戻って休め」
「うん、そうするよ。ユーシスは今から部活だろう?」
「あぁ。終わったらすぐに戻る。ちゃんと休んでおけよ」
 ユーシスが教室を後にするのを見つめ、姿が見えなくなり、俺は目を伏せる。
 本当なら相談したい。でも、相談したら──。
 考えていると、ARCUSが鳴り、ビクリと震えてしまう。
 出たくない。でも出ないと。
『出るのが遅いな、リィン?』
「ご…ごめんなさい……」
『ユーシスの坊やと何を話していたんだ?』
「な、何も……」
『まぁ、いい。リィン、わかっているよな? 誰かに相談すると、どうなるか──』
 そう告げられ、俺は弱々しく頷く。
 何処かから見ているのか、通信の相手──クロウはくつくつと笑っている。
『リィン、いつもの場所に来い』
 通信が切れた。
 いつもの場所と言われ、俺はふらっと立ち上がる。
 早くいかないとという気持ちと、行きたくないという気持ちがぶつかり合う。だけど、いかないという選択肢は俺には与えられていない。だから、そこに向かうしかない。
(ユーシス、助けて──)


 俺は通信を切り、くつくつと笑う。
 リィンがユーシスの坊やとやりとりをしていた会話は、本当は知っている。監視の対象、だからというのもあるが──。
(前から狙ってたんだ。誰が他の奴に触らせるかよ)
 あいつをいつもの場所──旧校舎の中で待ってると、しばらくしてあいつが入ってくる気配を感じた。
 俺はニヤリと笑う。
 俺の姿を認めたあいつが近寄ってくる。目は怯えているが。
「逃げずによく来たな?」
「……っ」
 お前が逃げられないというのはわかっている。わかっているが、敢えてそれを言う。お前を逃がさないために。お前の退路を断つために。
 俺はくつくつと笑いながら、リィンを抱き寄せ、頬に手を添えるとビクリと震える。その様がおかしくて、愛おしい。
 リィンの唇に自分の唇を重ねる。それに対して、無意識なのだろう。逃げようとするが、俺がそれを許すわけもなく、強く抱き締め、リィンの頭を捉え固定する。
 最初は軽く。そして、深く。
 唇を舐め上げ、舌を絡める。それにリィンは応えようとするが、明らかに慣れていない。それでも応えようとするリィンに笑いが込み上げてくる。
 唇を離すと糸がつたい、それをリィンの唇と一緒に舐めとる。そして、首筋に舌を這わせると、リィンはビクつく。
「っ……、やめ……」
 それから逃れようと、抵抗してくる。
「抵抗するのか? 抵抗は許さないと言ったはずだがな? まぁ、お前の大切なものを全て奪ってもいいなら、抵抗しろよ」
「あっ……」
 そう告げてやると、双眸を見開き、顔が絶望に染まっていく。
 それで抵抗を止める。
「そうだ、いい子だ」
 抵抗を止めたリィンの頭を優しく撫でてやる。
 俺はリィンの腕を掴み、昇降機で現段階で行ける最下層に行き、最奥へと進む。
 別に入り口でやってもいいが、もし誰かが来た時、対応がめんどくさいからな。まぁ、ここに来る奴はそうそうといないが、念のためだ。
 最奥にたどり着くと俺はリィンを押し倒す。抵抗はしないだろうが、両手を捉え、頭の上で固定する。
 空いてる片手でリィンのシャツのボタンを外し、首筋から胸にかけて舌を這わせると、リィンは過剰に反応する。
「…っ、……ぅ、ん……」
 リィンの弱い箇所を何度も攻める。その度にリィンの体は跳ねる。
 くつりと笑い、リィンの唇を塞ぎ、舌を絡める。
 リィンの気がそっちにそれてる間に、ベルトのバックルを外し、下着と一緒にズボンも下げ、直に触って握り込んでやるとビクリと震える。
 唇を離してやると、顔は火照り、息は絶え絶えだ。
 目には涙がたまっており、俺はそれを舐めとる。それにリィンは目を閉じる。
 くつりと笑い、リィンの両手を開放してやり、抱えて膝の上に乗せ、前と後ろを同時に攻めてやる。
 リィンは目を閉じ、唇を噛み締めて、声を出さないようにしているが、俺がそれを許すわけがない。
「リィン」
 低い声で呼ぶと、目を見開き、怯えた表情でこちらを見る。
「声を抑えるなっていつも言ってるよな?」
 戒めるために、あいつ自身を強く握りしめる。
「……っ、ぁ……」
「それと、あまり目を閉じるなよ。しっかりと頭に焼き付けろよ。お前を抱いているのは誰か、をな。──まぁ、さんざん今までお前を抱いてるから、頭には焼きついてるだろうがな」
 そう言いながら、耳朶を甘噛し、舐める。
 指を増やし、もっと深く、奥を撫で上げてやる。
「……あ、っ……。ふ、ぁ……っ……ぅ……ん、ぁ……」
「だいぶ良くなったか?」
「あぁ…っ……は、……ん。ふぅ、ん……」
 涙目で俺の服をぎゅっと握り締めているリィンを見ると、こちらを煽っているようにしか見えない。リィン自身は無自覚だろうが、色気は半端ねえ。
 その色気に俺は唾をごくりと飲み込み、指を引き抜き、代わりに自身を取り出し、深く挿入してやる。そうすると、リィンの体が一段と跳ねる。
「ふぁ…あぁ……」
「……っ、全部もっていかれそうだ。食い千切るつもりか? 少し力を抜けって」
 俺は苦笑し、リィン自身に触れる。
 リィンはビクリと震えると、入っていた力を抜いた。
「いい子だ」
 リィンに微笑みかける。
 ビクリと震えたのは気に食わないがな。
 リィン自身を愛撫しながら、ゆっくりと、そしてじっくりと、堪能する。
 リィンは涙目で俺が動くたびにびくびくしている。
(あぁ、その涙目がたまらねえ)
 俺は唇に笑みを浮かべ、攻め上げる。
「あぁ……っぁ……。ひ、ぁ…っ……」
 きっと今、心の中ではアルバレアの坊やに助けを求めてることだろう。
 お前を抱いてるのは俺なのに──。
「リィン、よく見ろ。今お前を抱いてるのはユーシスの坊やか? 違うだろう?」
 そう言い、リィンの唇に唇を重ねた。
 目を開けたまま、リィンの唇を貪る。リィンは俺のキスに応えている。
 本当は目を閉じたいだろうが、目を閉じたらどうなるかわかっているよな、と視線を送る。
 それに対して微かに震えるが、伝わったのだろう。涙目なその双眸を必死で閉じないようにしている。今にも泣きそうだな。
 俺はキスを止め、涙目なリィンの眼球をぺろりと舐めあげる。
「見た目より甘くねぇんだな」
 リィンの目に溜まっていた涙を舐めとってやる。
 さっきからビクリとしかしないが、それが俺の嗜虐心を煽っているのは、こいつはわかっているだろうか。きっと分かっていないだろうな。
 俺はリィン自身に指を絡め、上下に扱う。
「クク、どろどろだな?」
 そう告げてやると、リィンは頭を降る。
 聞きたくないと思っているのだろうが、それを俺が許すはずがない。
「へぇ……逆らう気か?」
 俺はにこりと笑うと、鈴口をぐりっと抉る。
「っ…あ……ご、ごめんなさい……。ごめんなさい……」
 弱々しく謝ってくる。
 リィンの目に溜まっていた涙がポロポロと流れ落ちていた。
 その涙を舐め取りリィンの頬に手を添え、告げる。
「リィン、次俺の気に障ることしたら、お前の大事に思っている奴ら、誰か一人でも殺してやろうか? お前の、目の前で」
「あ……や、やめ……」
「だったら、わかっているよな?」
 リィンは弱々しくコクリと頷く。
「いい子だ」
 キスを送る。
 ゆっくり堪能してたが、これ以上は限界だ。俺はリィンの腰を掴み、いいところばかりをがつがつと攻め上げる。
「ひぁ…あ。ふぁ……あぁっ……」
「クク、リィン、気持いいか?」
 そう聞いてやると、素直に頷き、俺の服を強く握りしめる。
 本当に聞いてるのかは怪しいが、そうやって俺の服を握りしめてくるのを見るだけで、俺に縋り、煽ってるようにしか見えない。俺は口元に笑みを浮かべ、リィンを抱き締める。これだけで、リィンはビクつくが、その反応が可愛い。
 もっと俺を欲しがれよと思ってしまう。
「お前が女なら、孕ますのに」
 リィンのお腹を撫でる。
 リィンはかなり怯えた目で俺を見ている。止まっていた涙も、また流れていた。
 目尻にキスをし、涙を啜る。
 また助けを求めてるんだろうな、と思うと気分が悪くなる。
「お前を助けられるのは俺だけだ。俺を求めろよ」
 そう告げながら笑う。
 リィンにとっては恐怖しかないだろうが、俺にとってはその表情すら愛おしい。
 俺はもっと奥を感じたくて、リィンを押し倒し脚を持ち上げると、更にがつがつと攻め上げ、リィンの最奥に精を解き放つ。
サイト掲載日 [2014年5月10日]
© 2014 唯菜
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開設:2014/02/13
移転:2017/06/17
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