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 お前に会わなければと、何回後悔したことか……。
 最初はただの後輩だった……だったはずなのに、いつの間にか俺の心の中にはお前が存在していて、その存在は徐々に大きくなっていた。
 その想いはきっとこの先邪魔になると分かっていながら、お前への想いは抑えこもうとするたびに膨れ上がっていった。
 テロリストとして道を歩めば、お前とは袂を分かつと言うのはわかりきっていたのにな。
 それでも、最後の最後でお前に好きだと告白したのは、けじめでもあったのか、それともお前の心にだけでも俺という存在を残したかったのか……。極力俺という存在を残さないようにしてたっていうのにな……。
 告白して、驚いたあいつには返事は今じゃなくてもいいと言った。きっとその時聞いてしまっていたら、俺は──……。

 きっと、今頃お前を苦しめちまってるだろうな……。
 全て嘘だと告げた……けどな、お前を想う気持ちは……気持ちだけは嘘じゃなかったんだぜ?





 あの運命の日の前日、クロウから突然の告白。
 その時は驚いて反応が遅れたからか、クロウは苦笑しながら返事は今じゃなくてもいいと言われ、そして謝られた。
 別に謝ってほしくなかったのに……。
 どうしてあの時に、自分もクロウのことが好きだって言わなかったんだろうと、次の日後悔した。
 徐々に遠ざかって見えなくなるクロウが乗ってる機体を見ながら、涙するしかなかった……。

 だから、次に会った時には遠慮なんかしない。
 想いを伝えても連れ戻せる可能性は低いだろうけど、今想っていること全てをクロウに──……。


 だからもう一度会いたい──。
pixiv [2013年11月24日]
© 2013 唯菜
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移転:2017/06/17
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