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お前に会わなければと、何回後悔したことか……。
最初はただの後輩だった……だったはずなのに、いつの間にか俺の心の中にはお前が存在していて、その存在は徐々に大きくなっていた。
その想いはきっとこの先邪魔になると分かっていながら、お前への想いは抑えこもうとするたびに膨れ上がっていった。
テロリストとして道を歩めば、お前とは袂を分かつと言うのはわかりきっていたのにな。
それでも、最後の最後でお前に好きだと告白したのは、けじめでもあったのか、それともお前の心にだけでも俺という存在を残したかったのか……。極力俺という存在を残さないようにしてたっていうのにな……。
告白して、驚いたあいつには返事は今じゃなくてもいいと言った。きっとその時聞いてしまっていたら、俺は──……。
きっと、今頃お前を苦しめちまってるだろうな……。
全て嘘だと告げた……けどな、お前を想う気持ちは……気持ちだけは嘘じゃなかったんだぜ?
あの運命の日の前日、クロウから突然の告白。
その時は驚いて反応が遅れたからか、クロウは苦笑しながら返事は今じゃなくてもいいと言われ、そして謝られた。
別に謝ってほしくなかったのに……。
どうしてあの時に、自分もクロウのことが好きだって言わなかったんだろうと、次の日後悔した。
徐々に遠ざかって見えなくなるクロウが乗ってる機体を見ながら、涙するしかなかった……。
だから、次に会った時には遠慮なんかしない。
想いを伝えても連れ戻せる可能性は低いだろうけど、今想っていること全てをクロウに──……。
だからもう一度会いたい──。
pixiv [2013年11月24日]
© 2013 唯菜
© 2013 唯菜
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