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あいつを見かけるたびに、笑顔を見るたびに、誰も知らないところに閉じ込めてやりたいと想い始めたのはいつの頃からだっただろうか。
気付いた時には、その感情が俺の心の中で沸き上がっていた。その感情は留まることを知らないのか、膨れ上がるばかりだ。
閉じ込めて、出れないように手錠を掛けて首輪も付けて、その身を汚したいとさえ思う。
だが今はそれを知られないように、あいつに俺という存在を刻みつけよう。
だから俺はいつものように声を掛ける。
「よう、後輩君♪ 調子の方はどうよ?」
「あ、クロウ先輩」
俺の心情を知らないリィンは笑顔を投げかけてくれる。本当に綺麗だと思う。
何も汚れていない笑顔。
いつかこの笑顔が消える時が訪れるのだろうか。それをするのは俺であればいいと心底思う。
pixiv [2014年1月26日]
© 2014 唯菜
© 2014 唯菜
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