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「クロウ先輩? また寝てる……」
ある日の昼下がり、リィンは木陰で寝っ転がっているクロウを見つけ、近寄ると、やはりというか、クロウは足を伸ばし寝入っていた。
リィンはなるべく音を立てずに、クロウに近寄った。
「クロウ先輩……?」
クロウの横に腰を落としながら、クロウの髪を遠慮がちに触るが、クロウは一向に目を覚ます気配はない。それを確認して、リィンはクロウの唇に触るだけのキスをした。
(俺…何やってるんだろう……。恥ずかしい……)
リィンは顔を真っ赤にし、クロウの方を向いて寝るのは恥ずかしく思い、そっぽを向いて目を閉じた。
やがて規則正しい寝息が聞こえてきたと同時に、クロウは目を開け、起き上がる。
「なんでお前は寝てる時にしかしてこないんだろうな」
実はリィンが近寄ってきた時には完全に起きていたクロウは、リィンがキスしてきた時ももちろん起きてて、本当なら襲い掛かってやろうかと思っていたぐらいだ。
「起きてた時にしてくれたほうが嬉しいんだがなー……」
そう言いながら、そっぽを向いて寝息を立てているリィンを自分の方へと引き寄せ、お返しとばかりに眠っているリィンにキスを落とした。
pixiv [2014年1月26日]
© 2014 唯菜
© 2014 唯菜
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